Vol.65 効果はいかほど?
少額投資非課税制度、俗に「NISA」(ニーサ)と呼ばれていますね。
20歳以上の人が金融機関に「非課税口座」を開設して、その非課税口座で、年間100万円を上限として購入した上場株式等については、受け取る配当金やその上場株式等の売却益などが、最長5年間非課税となる制度です。
5年間について使える100万円の非課税の枠が、今年100万円、さらに来年100万円、さらに再来年も100万円・・・と利用でき、5年目まですべて利用すれば、最大で500万円について非課税となります。
5年経てば1年目の非課税枠はなくなり、その時の時価で通常の課税がされる口座に移されるのですが、一定の手続きを踏めば、1年目に購入した上場株式等を、そのまま6年目の100万円の非課税投資枠に移せます。
1年目の非課税枠は無くなっても、新たな100万円の利用枠を利用できていることになるので、6年目もやっぱり最大500万円の非課税枠が継続していくことになります。
で、そこからまた5年間について受け取る配当金などは非課税となるわけです。
現在は、非課税口座を開設した金融機関を最長4年間変更できません。
そうすると、別の金融機関の商品が欲しくなり、翌年は別の金融機関でNISA口座を開設したいと思っても、その願いは叶いません・・・(;o;)
そこで、来年からは、毎年別の金融機関にNISA口座を開設できるように改正されることとなり、欲しい商品を、もう少し自由に選べるようになりました\(^0^)/
さらに金融庁は、
「ジュニアNISAを創設し、0歳から19歳の未成年者の口座開設を可能とすること」
「年間投資上限額を、毎月の定額投資に適した金額 (120万円:10万円×12か月)に引き上げること」
といった改正要望も出しています。
ただ、1億円の金融資産を持っている人からすれば、ほとんど関心のないことなのかも・・・。
さて、仮に改正案が通ったとして、どれだけ効果があるのでしょうね。