Vol.76 先人の教え
衆議院解散、総選挙。
安倍首相の判断は予定通りだったのでしょうか・・・。
野党は「アベノミクス失敗」を盾にして選挙戦に挑むのでしょうね。
この一件に関しては、結果的に、失敗政策だったと言わざるを得ないのでしょうね。
現代ビジネスの記事では、
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菅義偉官房長官は同日午前、東京・内幸町の帝国ホテルで開催された日米財界人会議での基調講演で「安倍政権はデフレからの脱却と財政再建という二兎を追って二兎を得る政権だ」と語った。
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ということですが、GDPの6割を占める個人消費(消費者庁)が低迷したままでは、二兎なんて得られるわけもなく。
ん~、
「円安誘導で輸出企業の利益アップ」→「給与アップ」「税収増加」→「国内消費増加」「税収増加」→「企業利益増加」「税収増加」→「給与アップ」「税収増加」・・・「デフレ脱却」「財政再建」
というスパイラルではなく、
「円安誘導で輸入価格アップ」→「物価上昇」→「国内消費の冷え込み」→「景気停滞(後退?)」→「日本(円)売り」→「円安加速」→「輸入価格アップ」・・・「消費増加を伴わない悪いインフレ」「財政悪化」
というスパイラルに入っているということなんでしょうかね。
やはり、「二兎を追う者は一兎をも得ず」を覆すには、至らなかったと。
・・・先人の教えは、深いですね(^^;
この結果を受けて、根本的な政策の見直しが必要と学んだと思うのですが、さて、どうなりますか。
ドイツの哲学者ヘーゲルは
「人間が歴史を学んで分かることは、人間は歴史から何も学ばないということだけだ」と言ったそうですが・・・。