Vol.22 その不動産はいくら?
ちょっと、目からうろこのお話を聞く機会があったので。
不動産を売ろうと考えたとき、みなさんはどうされますか?
不動産屋さんに行って、売却の相談をする。そして、「この条件なら、××万円くらいが相場だと思いますよ」なんて感じでアドバイスをもらい、売却の広告を出す。
不動産屋さんから、欲しいと手を挙げたかたを紹介してもらい、金額的に見合えば売却へ。こんな感じでしょうか。
つまり、売主側で、ある程度売値の目安をつけて、売却に進んでいくという感じです。
ここで、話はガラッと変わり。
富士山の山頂で、おにぎりを売るとしたら、いくらで売りますか?通常150円のおにぎりなら、250円とか、倍の300円とか、いや、もっと高いかな・・・?
きっと運搬コストや希少価値などを考えて、値決めするのでしょうね。
では、大勢の登山客がいる中で、たった一つだけおにぎりがある。食料は、その一つのおにぎりだけ。そのおにぎりを食べれば、無事に下山できるが、食べられなければ命が危うい状況下だとしたら、あなたならいくらで、その一つのおにぎりを買いますか?
これ、売主ではなく買主が値決めしてるんですね。
なるほど。
不動産業界ならではの常識って、過去のものになっていきそうな感じがしました。
どれだけの潜在買主に案内できたか、買主側の事情によっては、たった一つのおにぎりになる可能性もあるのですね。
頭の固い税理士(←私のことです(^^;) )には、目からうろこのお話でした!
(~ビジネス会計人クラブ相続・事業承継分科会 第二部 「不動産の出口戦略」平田資産経営研究所株式会社 代表取締役 平田明 氏のお話より)