Vol.93 負け戦はしない
消費税率引き上げの延期について、
京都大学の諸富教授が語っています。
今日の朝日デジタルの記事から。
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「増税にあたって、景気のタイミングを計ること自体は理解できなくはありません。
でも、それを計るにも限界がありますね。
当初予定の1年半後に、本当に景気がよくなっているのでしょうか。
税制は、目先の景気だけでなく、日本という国のあり方をどうしていくかで決まってくるものです。
短期的な経済情勢だけで判断していけば、結局、いつまでたっても上げられなくなります」
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昨年流行した言葉が思い出されますね。
いつやるか、「いまでしょ!」
結局できなかったのですが。
あまり、政治の話はしたくありませんが、
安倍さんが選択した衆議院解散総選挙は、
ノーリスクを承知の上だったのかもしれませんね。
消費税の延期も、国民の理解は得られやすいうえに、
選挙をしても、野党を見てみれば、負けることはないだろう。
勝つことを前提に、アベノミクス賛成か反対かの踏絵を国民に踏ませることが可能。
さらに、諸富教授は語っています。
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「まして安倍さんは(景気が悪ければ増税をやめることができる)景気条項を外すと言いつつ、『リーマン・ショックのような世界的な経済緊縮、天変地異では(再延期する)法律を出すことになる』と発言しています。かえって不信を呼びます」
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平成29年4月、安倍首相をはじめとする政策主導者のみなさんの思惑通りに、
経済が回復していなかったら、消費税率はどうなるんでしょうかねぇ。
第二のリーマンショックが起こってしまうのでしょうか。
・・・まさかね(^^;