Vol.144 あちらを立てればこちらが立たず?
昨日、麻生大臣の改革に向けたコメントを書きましたが。
税制でいう、いわゆる「103万円の壁」を取っ払ったとしても、
女性の社会進出には、社会保険でいう、いわゆる「130万円の壁」もあり。
企業が、所得が一定額以下の配偶者を抱える従業員に支給する「家族手当の壁」もあり。
受け取られているご家庭にすれば、これが一番大きい壁になっているのかなと。
で、家族手当の壁にメスをいれると、別の問題が。
政府は、女性の社会進出を促したいと考えている以外に、
国民の所得を上げることで消費を増やしたいと考えていますね。
そのために、経団連にまで給与を増やしてもらいたいとお願いしている。
ところが、女性の社会進出を促すため、
家族手当の支給を廃止するようなことになると、
企業が支給する給与が、その分減ってしまいますね。
仮に、家族手当がなくなると、消費は多分減るでしょうね。
これ、なんだか難しい問題を抱えているように思うのですが・・・。