Vol.184 ふるさと納税を考える
この度の確定申告で「ふるさと納税」の恩恵にあずかった、
または、あずかる人も相当多数いるでしょうね。
この「ふるさと納税」が拡充されますが。
今日の朝日デジタルの記事より。
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政府が地方創生の目玉策として制度を拡充する「ふるさと納税制度」をめぐり、
6日の衆院予算委員会で野党側が自治体による特典競争の行き過ぎを指摘した。
高市早苗総務相は、自治体に「節度ある対応」を求めていく考えを示した。
民主党の小川淳也氏が「特産品は当たり前。旅行券、航空会社のポイント、電子マネーもあり、高額化している」と述べた。
具体例として、▽300万円の寄付で130万円のコート▽300万円の寄付で牛1頭――を挙げた。
高市氏は「納税の趣旨から逸脱するような高額なものや換金性の高いものは税法上の問題が生じる」と述べた。
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これ、昨年末に発表された税制改正大綱にも明記されていましたね。
ご指摘の通り、何でもアリ状態と化している「ふるさと納税」
大綱での指摘を知ってか知らずか分かりませんが、
日経電子版でも”「ふるさと納税」が拡充、春からおトク度が倍に”と題した記事もあります。
お得感を売りにする制度になり下がってしまったのが「ふるさと納税」
本来の寄附の精神とは、随分かけ離れてしまったような。
さらに、マスコミの上記のような、あおりが入り・・・。
これで寄附文化が醸成される?
・・・んなわけないですね。
何しろ、本来の目的が、寄附の先にある「見返り」なのでしょうから。
さらには、地域の会費としての性格を持っているのが「住民税」です。
「ふるさと納税」について見なおす時期が来ているのかもしれませんね。