Vol.91 言葉の力
「株式投資で必ず成功する秘訣」
一儲け出来そうな気になる謳い文句ですね。
世の中には、こういった類の言葉が溢れていますが。
「節税」
たった二文字ですが、
この言葉も魔法の呪文ですね。
先日も書きましたが、
節税は、法が定めた範囲内の行為ですから、
法的に、何かしら咎められることは、ないのですが。
ただ、節税という果実を得るために、
元本を失ってしまっては、本末転倒ですね。
来年から、相続税が増税になるというニュースが世間を賑わせるのに合わせて、
さまざまな、相続税の節税ビジネスが展開されています。
確かに、相続税は増税になりますが、全員にかかるわけではありません。
それなりの財産を持っていないと、かかりません。
しかも、自分が貯めた財産ではなく、
相続した財産が対象。
さらに、相続した財産以上に課税されることもありません。
本当に相続税の節税が必要かどうか、
よく検討するべきでしょうね。
所有している財産のほとんどが不動産や自社株式。
自らが経営する会社への、回収見込みのない多額の貸付金など。
本当に相続税の節税を検討しておいたほうが良いケースもあるでしょうけれど・・・。
節税は、基本的に所有する財産を減らす話ですから、
本当に実行して良いのかどうか、しっかり検討すべきでしょうね。
極端には、節税をして、その後の生活が苦しくなる・・・なんてことになると悲しすぎます。
100万円の相続税の節税の代わりに、
1,000万円の財産を失うことは避けたいですね(^^;