Vol.163 最高益でも喜べない
「上場企業が最高益26兆円 円安効果、通期決算見通し」
だそうな。ただ、勝ち組と負け組、明暗が分かれのですね。
今日の日経デジタルの記事です。
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円安を受け、自動車や電機を中心に大企業の業績が伸びている。
東京証券取引所第1部に上場する企業の2015年3月期(14年度通期)の純利益は前年より約3・5%増え、26兆5千億円前後になる見通し。
2年連続で過去最高を更新しそうだ。
ただ、小売りや卸売業などでは輸入する原材料の価格が上がったことや個人消費の伸び悩みが響き、業績の悪化が見込まれている。
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輸出企業が円安の恩恵を受け、内需に頼る企業が円安の煽りを受けたと。
さらに、原油価格の下落で、石油元売り企業は大ダメージを受けたと。
個人だけではなく、ここでも、格差は拡大したんですね・・・
つまり、株式投資をしている人にも影響があったと。
なるほど。株式投資を大量にしている富裕層でも、
一概に株高の恩恵にあずかったとは言えないのですね。
円安と原油安。
この二つの持つ影響力が、
企業の頑張りを上回るということでしょうか。
仮にそうなら、どちらに転ぶか分からないとは、なんとも恐ろしい・・・。
政府はこの結果をどう受け止めて、どう今後に活かしていくのでしょうかねぇ。
少なくとも、手放しで喜べることではないことだけは確かでしょう。