Vol.123 鉄則
遺産分け、こじれると損 相続税を左右する10カ月特例使えず負担増す恐れ
昨日の日経電子版の記事です。
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Aさんは2014年3月末に父を亡くした。
遺産をどう分けるか、母や弟と何度も話し合ったが、いまだに決まっていない。
自宅など遺産はかなりあり、相続税はかかりそう。
相続税には申告期限があると聞いたAさんは、間に合わないのではないかと頭を抱えている。
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実話かどうかは分かりませんが、現実にありがちな話。
まずは、もめずに分け合うことが大切。
相続に直面した際の鉄則です。
(理由1~被相続人の想い)
自分が亡くなった後のいざこざを望んでいる人はいるだろうか。
残した財産がもとでそんなことになれば、悔やんでも悔やみきれない。
不動産や有価証券など残さず処分し、優雅に過ごそうと思っても叶わない夢。
(理由2~相続人の想い)
これまで仲良くやってきたが、相続で大揉め。
仮に、弁護士を立て金銭的な解決を得られたとして。
果たして、前のような仲の良い関係に戻れるだろうか・・・。
(理由3~相続税の問題)
財産に自宅が合ったり、相続人に配偶者がいる場合。
円満に分けられれば、相続税の負担を大幅に軽減できる可能性がある。
分割できないと、当初の相続税の申告では、相続税は軽減できず、多額の納税資金が要ることも。
さらには、その後に財産の分割ができた場合に、当初の相続税の申告について、更正の請求の手間を要することも。
これは、今回の相続税の増税とは関係なく、普遍的なお話し。
ただ、相続税が増税になれば、敏感になる人も増えるのかなと。
相続税増税の不安を煽ってはいけないのですが、注意喚起として。
相続人になるかたは、三方一両損の気持ちを大切にしたいものですね。