Vol.128 入口と出口
国税庁HPより。
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平成25年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告について、
復興特別所得税の記載漏れによる申告誤りが数多く見受けられました。
確定申告書の作成に当たっては、復興特別所得税の記載漏れのないようご注意ください。
また、「確定申告書等作成コーナー」をご利用いただければ、
画面の案内に従って金額等を入力することにより、税額などが自動的に計算され、
計算誤りのない申告書を作成することができますので、是非ご利用ください。
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東日本大震災の復興のための税なので、財布も別に分けている。
ところが、確定申告書に「復興特別所得税」を記載しないと、
分けた財布に入ってくるはずのお金が入ってこない。
みなさん、間違えないでくださいね~。ってこと。
(画像は国税庁HPより)
で、これは入口の注意書きで、国民が気を付けること。
一方、出口の注意書きもあり、これは、お上の皆さんが気を付けること。
こちらの注意書きを書いているのは、このブログでも何度となくご紹介している会計検査院。
これまでにも、次のような手厳しい指摘をしています。
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復旧・復興関係経費の一部が、
震災前から一般会計により継続的に実施されていた事務・事業等に支出されたり、
被災地域における社会経済の再生や生活の再建等に直接結びつくとは考え難い使途に充てられたりなどしていたことは、看過できない。
政府は、同経費の財源が増税による国民負担で賄われていることを強く認識して、(略)予算の査定、事業実施箇所の選定等を厳格に行うべきである。
(「東日本大震災からの復興等に対する事業の実施状況等に関する会計検査の結果について」)
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復興特別所得税は、
平成25年1月1日~平成49年12月31日まで続く予定です。
・・・本当にこれだけ長期間続けるのか不明ですが。
少なくとも、上述のような問題があると、
復興税の存在意義が疑問。
納税する私たちも、間違えずに申告するので、
使う側の立場にいる、お上の皆さんも、間違えずに使ってほしいものです。。。